古着屋で「いいフェード感」と聞いても、何を指しているのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。
フェード感とは、時間をかけて生まれる自然な色褪せや風合いの変化のこと。新品では絶対に出せない古着ならではの魅力です。
この記事では、フェード感の基礎知識から素材別の特徴、古着屋で良質なフェード感を見分けるポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。
ファッション用語「フェード感」とはどんな意味?

フェード感という言葉、古着屋でよく耳にしませんか?実は古着の価値を大きく左右する重要な要素なんです。
ここでは、フェード感の基本的な意味と、ただの色褪せとの違いについて解説します。
新品では出せない経年変化による独特の風合い
フェード感は、着用や洗濯を繰り返して生まれる、自然な色褪せや風合いの変化を指すファッション用語です。とくに古着の世界では、この経年変化が生み出す独特の表情がめちゃくちゃ評価されてるんですよね。
太陽光や摩擦、洗濯などの影響を受けて、時間をかけて徐々に色が抜けていくプロセスで生まれます。だから、新品の加工品では絶対に再現できない深みと味わいがあるんです。
同じアイテムでも着用者の生活スタイルや着方によって全然違う表情を見せる。これがフェード感の面白いところですね。
ただの色褪せとフェード感の違い
フェード感と単なる色褪せの違いは、風合いの美しさとバランス。ただの色褪せは全体的に均一に色が抜けてしまうので、くすんで見えたり生地が弱ってる印象になります。
一方、いいフェード感は、よく動かす部分や日光が当たりやすい箇所など、自然な使用によって生まれる濃淡のグラデーションが魅力。ひざやヒジ、肩なんかに現れる立体的な色の変化は、その服が歩んできた時間を物語ってるんですよね。
生地の質感もちゃんと保たれてて、むしろ着込むほどに柔らかく馴染んでいく。こういう様子が「いいフェード」として評価されるポイントです。
素材によって変わるフェード感の種類と特徴

フェード感は素材によって全く違う表情を見せます。おもな素材別の特徴は次の3つ。
- デニムに現れる立体的なヒゲやアタリ
- コットン製スウェット・Tシャツの柔らかな色抜け
- レザーやナイロンに見られる独特の変化
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デニムに現れる立体的なヒゲやアタリ
デニムのフェード感は、古着の中でももっとも人気が高くて、コレクターも多い分野なんです。
デニムの代表的なフェードパターンがこちら。
| パターン名 | 出現場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヒゲ | 太ももの付け根 | 座ったときのシワから生まれる放射状の色落ち |
| ハチノス | ひざ裏 | ひざを曲げたときにできる横シワの色落ち |
| アタリ | ポケット縁・コインポケット | 摩擦によって出る縁取りのような色落ち |
インディゴ染料は摩擦に弱くて、着用を重ねると表面の染料が徐々に剥がれ、下地の白い糸が露出していきます。
この変化がデニム特有の美しいコントラストを生み出して、ビンテージジーンズが高値で取引される理由にもなってるんです。
育て方次第で全く違う表情になるのも、デニムフェードの醍醐味ですね。
コットン製スウェット・Tシャツの柔らかな色抜け
コットン製のスウェットやTシャツは、デニムとは違う優しいフェード感が魅力。洗濯を繰り返すと全体的に色が薄くなって、とくに次のような部分から徐々に色が抜けていきます。
- 肩や袖口
- 襟元
- 裾周り
ビンテージのカレッジスウェットやバンドTシャツに見られる、くすんだような柔らかい色合い。これは、何十年という時間が作り出した芸術作品ともいえるでしょう。
プリントのひび割れや色褪せも含めて、全体の雰囲気として楽しめるのがコットンアイテムのフェード感なんです。生地が柔らかくなって、肌に優しく馴染む着心地の変化も大きな魅力ですね。
レザーやナイロンに見られる独特の変化
レザーアイテムのフェード感は、色の変化だけじゃなく質感の変化も楽しめるんです。使い込むほどに表面の艶が増して、シワや擦れによる濃淡が革の表情を豊かにしていきます。
とくにブラウンレザーは経年変化で深みのある飴色に変わって、独特の風格が生まれるんですよね。
一方、ナイロンジャケットやバッグは紫外線による退色が特徴的。鮮やかだった色が柔らかなパステル調に変化します。
とくに80年代〜90年代のナイロンアイテムに見られるサンフェードは、当時の素材特性ならではの味わいとして人気を集めてるんです。
素材ごとの変化を知ると、古着選びがもっと楽しくなりますよ。
古着用語「サンフェード」「ウォッシュフェード」とは

古着の世界には「サンフェード」「ウォッシュフェード」という専門用語があります。
どちらもフェード感を表す言葉なんですけど、色の抜け方やできるメカニズムが全然違うんです。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
サンフェードは太陽光による自然な色抜け
サンフェードは、太陽の紫外線によって生まれる独特の色褪せパターンのこと。店頭のディスプレイや屋外での着用によって、日光が当たる部分だけが退色する現象です。
サンフェードのおもな特徴がこちら。
- 肩や背中、袖の上部など光が当たりやすい箇所が明るく変色
- 左右非対称に色が抜けることも多い
- 一点物の表情を作り出す
- ナイロンジャケットやTシャツに顕著
80年代以前の染料や素材は現代のものより紫外線に弱いから、ビンテージアイテムほど劇的なサンフェードが見られる傾向にあります。
この予測不可能な変化こそが、サンフェードの魅力なんですよね。
ウォッシュフェードは洗濯による均一な退色
ウォッシュフェードは、繰り返しの洗濯によって全体的に色が薄くなっていく変化を指します。サンフェードのような部分的な色抜けじゃなくて、比較的均一に退色するのが特徴。
ウォッシュフェードのおもな特徴がこちら。
- 全体的に均一に色が薄くなる
- 洗うたびに染料が少しずつ流れ出す
- 柔らかく優しい色合いに変化
- コットン製品に現れやすい
とくにコットン製品に現れやすくて、洗うたびに染料が少しずつ流れ出して、柔らかく優しい色合いに変化していくんです。スウェットやTシャツの「着古した感じ」は、おもにこのウォッシュフェードによるものなんですよね。
デニムでも洗濯を重ねると全体的に明るいトーンになって、穿き込みによるアタリとは違う表情を楽しめます。
ウォッシュフェードは使用頻度の証でもあり、愛用された証として古着の価値を高める要素になってるんです。
古着屋でチェック!いいフェード感の見分け方

古着屋でフェード感のあるアイテムに出会ったとき、それが「いいフェード」かどうか見分けられると、買い物がもっと楽しくなりますよ。
チェックすべきポイントは次の3つ。
- 色の濃淡バランスが自然かどうかを確認
- 色は抜けていても生地はしっかりしているか
- 自然なフェードか人工加工かの判断ポイント
それぞれ詳しく見ていきましょう。
色の濃淡バランスが自然かどうかを確認
良質なフェード感を見分ける第一のポイントは、色の濃淡が自然な使用痕跡として表れているかどうか。次のような箇所をチェックしてみてください。
- ひざやヒジなど身体の動きに沿った部分
- 肩や背中など日光が当たりやすい箇所
- 袖口や襟元など摩擦が多い部分
これらが、自然なフェードが出やすい箇所です。
不自然に全体がムラになってたり、変な箇所だけ極端に色が抜けてる場合は、保管状態が悪かった可能性大。デニムなら太ももの立体的なヒゲ、スウェットなら袖口や襟元の自然な色抜けなど、「人が着て動いた結果」として納得できる変化パターンかどうかが重要なんです。
自然なグラデーションがあるアイテムほど、価値の高いフェード感といえますね。
色は抜けていても生地はしっかりしてるか
フェード感が魅力的でも、生地の状態が悪ければ長く着用できません。色が抜けてる部分を実際に触ってみて、次のポイントをチェックしましょう。
- 生地が薄くなりすぎていないか
- 破れやすくなっていないか
- 縫い目や裾の状態はどうか
いいフェードは色だけが変化してて、生地の強度はちゃんと保たれてるものです。
とくにデニムの場合、色落ちが激しい部分でも糸がしっかりしてれば問題なし。逆に、コットン製品で色褪せと同時に生地がペラペラになってる場合は、着用回数が多すぎるか洗濯方法に問題があった可能性があります。
全体的な耐久性を見極めることが、長く楽しめる古着選びのコツですね。
自然なフェードか人工加工かの判断ポイント
近年は新品でもヴィンテージ風の加工が施されたアイテムが多くて、本物の経年変化との見分けが重要になってます。
自然なフェードと人工加工の違いがこちら。
| 項目 | 自然なフェード | 人工加工 |
|---|---|---|
| パターン | 予測不可能で左右非対称 | 規則的で均一 |
| 配置 | 思わぬ場所に変化が現れる | 計算されたように配置 |
| 生地の柔らかさ | 全体的に柔らかく身体に沿う | 新品の硬さが残る |
| デニムのヒゲ | 自然で不揃い | 綺麗すぎて不自然 |
人工的なダメージ加工は規則的で均一な傾向があって、すべての箇所が計算されたように配置されてるんです。
一方、自然なフェードは予測不可能。デニムのヒゲも、加工品は綺麗すぎて不自然に見えることが多いですね。
生地の柔らかさや馴染み具合も判断材料になります。これらのポイントを総合的に判断して、本物のフェード感を見極めましょう。
古着のフェード感は同じものが2つとない面白さが魅力

古着のフェード感の大きな魅力は、世界に1つだけの表情を持つという唯一無二性。同じブランドの同じモデルでも、前の持ち主の着方、生活環境、保管方法によって、まったく違うフェードパターンが生まれるんです。
新品の綺麗さとは違う、使い込まれた深み、そして自分が着ることでさらに変化していく過程を楽しめる。これが古着の醍醐味なんです。
今回解説した見分け方を参考に、最高のフェード感を持つ1点物の古着を探してみてくださいね。


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