フレンチワーク・ヨーロッパ古着
労働着に宿る、静かな「美意識」。
「古着=アメリカンカジュアル」というイメージをお持ちではないでしょうか。私自身もそうでした。けれど、ヨーロッパの古着に出会ったとき、その印象は大きく覆されました。
アメリカ古着が陽気でタフな普段着だとすれば、ヨーロッパの古着は、繊細で考え抜かれたつくりを持っています。余計な飾りはないのに、たたずまいに品がある。形はシンプルでも、シルエットには立体感が残ります。
周りに流されず、静かに自分らしく纏いたい方にこそ、袖を通してほしいジャンルです。
フランスの古着への偏愛
私がとくに愛してやまないのが、フランスの古い仕事着です。最初はアメリカ古着ばかり追いかけていましたが、モールスキンのワークジャケットを手に取って以降、気づいたら沼にハマっていました。
例えば、馬商や羊飼いが着ていたスモック、農夫が着ていたグランパシャツ。それらは単なる作業着とは思えない佇まいを持っています。
合理よりも、美しさ。当時のフランス人は、縫製やボタンの素材ひとつにも手を抜きませんでした。
育てがいのある3つの生地
ヨーロッパの古着の面白さは、その独特な生地にあります。
モールスキン
革のように艶を増していく、肉厚で起毛したコットンです。「モグラの皮」に例えられる、フランスの代表的な仕事着の生地。仕入れでも、私はまずこの生地の密度を指で確かめます。
コットンツイル
デニムのような丈夫さを持つ綾織りの生地です。インクブルーが着るほどに白くフェードしていく表情には、何度見ても惹かれます。
アンティークリネン
ほのかに弾力のある、独特の張りを持つ生地です。100年ほど前のフランスで織られたリネンには、いまのものにはない揺れがあります。一度袖を通すと、忘れられません。
店に並ぶ、ほんの一例
LOGUEで出会える、ヨーロッパの服。
モールスキンのワークジャケット


フランスの労働者が着ていた、モールスキンのワークジャケット。
モグラの皮に例えられる肉厚な生地が、着込むほどに体になじみ、革のような艶を帯びていきます。
リネンのスリーピングシャツ


ゆったりと仕立てられた、リネンのスリーピングシャツ。
洗いざらしの白い生地は、肌に張りつかず、さらりとした着心地です。
インディゴリネンのスモック(Biaude)


フランスの馬商や羊飼いが着ていたとされる、インディゴ染めのリネンのスモック。
「Biaude」と呼ばれ、長い年月をかけて藍色が深く沈んでいます。
※これらは一例です。在庫状況は常に入れ替わります。
静かに見たい方へ
LOGUEは完全予約制です。急かされず、一着ずつ静かに向き合える時間を用意しています。気になる一着があれば、その服がどこから来たのか、どんな人が着ていたのかも、ゆっくりお話しします。何も買わずに帰ってもらっても構いません。
