ベンデイビスがダサいといわれる3つの理由とは?歴史や選び方のコツも

つるけん
LOGUEオーナー
SEOコンサルタント&古着屋LOGUEのオーナーという二足のわらじで活動中。学生時代に読んだCHOKi CHOKiがキッカケで古着にハマり始める。70〜80年代のアメリカ古着、1900年代初頭のフランス古着が大好物。

ベンデイビスのワークパンツやカバーオールを着てきた方なら、最近こんなふうに感じていないでしょうか。「若い子と被っている気がする」「今の自分に、まだ似合っているのだろうか」。

そのモヤモヤは、ファッションの感覚が成熟してきた証拠かもしれません。大事なのは「ダサいかどうか」ではなく、自分の基準で服を選べているかです。年齢で線を引く話ではありません。

この記事では、ベンデイビスが本当に「ダサい」のか、年齢層と知られざる歴史、そして大人が古着で選ぶ視点を、新潟で古着屋を営む店主の目線でお話しします。今の自分に似合う一着を、納得して選びたい方は、参考にしてみてください。

つるけん

正直に言うと、私はベンデイビスを特別扱いしているわけではありません。ただ、仕入れの現場でふと手に取って「これはいい」と思ったものは選びます。古着屋の目から見ても、このブランドは「ダサい」のひと言で片づけられるものではないんですよね。

この記事の要約
  • ベンデイビスが「ダサい」と言われるのは、ロゴ・ストリート色・流通量が主な理由
  • 実際の評判は「定番として優秀」が多数派で、否定派はむしろ少数
  • 年齢層は10〜40代と幅広く、何を選ぶかで印象が決まる
  • 創業者の祖父は、Levi’sと並ぶジーンズの発明者という血筋
  • 大人なら、古着で一点物を選ぶと被らずに体へ馴染む

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目次

ベンデイビスは本当に「ダサい」のか?世間の評判を整理する

ベンデイビスが「ダサい」と言われる3つの理由(ゴリラロゴが目立つ・ストリート色・量販で差がつきにくい)を示したインフォグラフィック

ベンデイビスが「ダサい」と言われるとき、その理由はだいたい決まっています。ただ、ネット上の声を実際に見ると、本気で「ダサい」と感じている人はごく一部です。まずは冷静に整理します。

この章で整理すること
  • 「ダサい」と言われる3つの理由
  • でも実際の評判は「定番として優秀」が多数派

ひとつずつ見ていきます。

「ダサい」と言われる3つの理由

ゴリラロゴが目立つ・幼く見える

ベンデイビス最大の特徴である、スマイリングゴリラのロゴ。インパクトが強いぶん、大きく入ったTシャツやリュックを持つと、どうしても学生っぽく映ることがあります。このロゴが好きで選んでいるなら何も問題はありません。「なんとなくベンデイビスだから」で選んでいると、30歳を過ぎたあたりで違和感が出てくる、というだけのことです。

ストリート色が強く、年齢で合わなくなる

日本では90年代以降、ベンデイビスはストリートブランドとして定着しました。20代前半までは「ストリートっぽさ」が魅力だったものが、20代後半から30代になると「若い子が着るブランド」という印象が先に立ってしまう。これが違和感の正体です。後で触れますが、もともとは労働着のブランドで、ストリートは後から付いた文脈にすぎません。

手に入りやすく、差がつきにくい

ベンデイビスは価格が手頃で、いろいろな店で手に入りやすいブランドです。買い手にはありがたい一方、人と差がつきにくいという面もあります。服に求めるものが変わってくると、この「どこにでもある感」が気になる人も出てくるでしょう。だからこそ、後半で触れる「古着」という選び方が活きてきます。

でも実際の評判は「定番として優秀」が多数派

ここまで「ダサい」と言われる理由を挙げてきましたが、口コミや評判を実際に見ると、本気で否定している人は少数です。声が大きいだけで、多数派ではありません。むしろ「定番として長く使える」「ワークウェアとして優秀」という肯定的な意見の方が目立ちます。手頃で丈夫、シルエットもいい。日常着としての完成度を、現場でも評価する人は多いです。

「ダサい・おしゃれ」は、どこまでいっても他人の評価軸です。本当に向き合うべき問いは別にあります。30代で違和感を覚えるのは、感覚が成熟してきた証拠。その違和感の正体は、ベンデイビスの歴史と年齢層を知ると、はっきり見えてきます。

そもそも「古着」と「ヴィンテージ」は何が違うのか。選ぶときの軸になる基礎は、こちらの記事で整理しています。

ベンデイビスは何歳まで?年齢層の実際

ベンデイビスのアイテム別の中心年齢層(リュック/ロゴTシャツ=10〜20代・ワークパンツ/カバーオール=20〜40代)を示したインフォグラフィック

ベンデイビスの年齢層は10代から40代まで幅広く、アイテムによって中心の層が大きく変わります。「何歳まで着ていいか」を分けるのは、年齢ではなく選び方です。まずは実際の分布から見ていきましょう。

アイテム中心の年齢層
リュック・ロゴ入りTシャツ10〜20代
ワークパンツ・カバーオール20〜40代
帽子・小物幅広い

実際の年齢層は10〜40代と幅広い

口コミや評判を見ると、リュックやバッグ類は10代から20代が中心です。一方、ワークパンツやカバーオールといったアパレルは、20代から40代が中心になります。つまり「ベンデイビスは若い子のブランド」というイメージは、リュックやロゴTシャツの印象から来ている可能性が高い。アイテムを分けて見ると、印象はずいぶん変わります。

「歳だからダサい」のではなく、選び方の問題

「ベンデイビスは何歳まで着ていいのか」という問いへの答えは、年齢ではなく選び方次第です。私自身、古着を仕入れるときも、服を年齢で分けて考えることはありません。ゴリラロゴが大きく入ったアイテムは、確かに若年層向けの印象が強い。ですが、ワンポイントやロゴなしのアイテムなら、年齢を問わず着られます。問題はブランドそのものではなく、何を・どう選ぶか。ここを見誤ると、どんなブランドでも「歳に合わない」印象になってしまいます。

知っている人が少ない、ベンデイビスの「本当の歴史」

ベンデイビスの系譜(祖父ヤコブ・デイビスの1873年リベット特許→Levi'sとの繋がり→1935年サンフランシスコ創業・Plenty Tough)を示した年表インフォグラフィック

ベンデイビスは、Levi’sの血筋につながる、西海岸ワークウェアの正統なブランドです。今のストリートの印象とは別に、労働着としての深い歴史があります。ここを知ると、選び方そのものが変わってきます。

この章で分かること
  • 創業者の祖父は、Levi’sと並ぶジーンズの発明者
  • 「とびきり丈夫」で西海岸の労働者に愛された
  • ストリートが見つけた、ゴリラロゴの存在感

創業者の祖父は、Levi’sと並ぶジーンズの発明者

ベンデイビスの創業者ベン・デイビス。その祖父が、ヤコブ・デイビスという人物です。元は仕立て屋で、ズボンのポケットの角など、力のかかる部分を銅のリベットで補強する方法を考えつきました。この案を世に出すため、当時生地を仕入れていたLevi’sの創業者リーバイ・ストラウスと組み、1873年に2人の名前でリベットの特許を取得します。これがリベット付きジーンズの始まりです。

そのヤコブの息子サイモンと、孫のベンが、1935年にサンフランシスコでベンデイビスを創業しました。ジーンズの歴史をつくった家系が、自分たちのワークウェアブランドを立ち上げた。この出発点を知っているかどうかで、ベンデイビスの見え方は大きく変わります。

「とびきり丈夫」で西海岸の労働者に愛された

ベンデイビスのタグには「Plenty Tough」、日本語にすると「とびきり丈夫」という言葉が掲げられてきました。掲げるとおり、働く人のための頑丈な服として、西海岸の労働者たちに支持されていきます。看板素材は厚手のコットン・ポリエステル混のツイル。ファッションのために作られたのではなく、現場で壊れないことを第一に作られた服でした。今の日本で見かけるストリートのベンデイビスとは、出自がまったく違います。

ストリートが見つけた、ゴリラロゴの存在感

90年代前後、西海岸のスケートやヒップホップの文化が、このブランドを見つけます。安くて丈夫で、シルエットもいい。お金のないスケーターたちがタフに穿けるパンツとして、ベンデイビスは一気に広がっていきました。スマイリングゴリラのロゴは存在感が強く、あの西海岸ブランドXLARGEのゴリラロゴにも影響を与えたと言われています。労働着として始まった服が、ストリートの象徴になっていった流れです。

つるけん

私は基本的に古着しか着ません。無骨なワークウェアは、新品のパリッとした状態より、誰かが働いて着込んだあとのクタクタした風合いの方が、肌に馴染んで心地いいと感じます。ベンデイビスに限った話ではないんですが、これは長く触ってきての実感です。

同じくLevi’sの血を引く定番といえば501です。買い方や相場は、こちらの記事で確認できます。

大人が古着でベンデイビスを選ぶなら

大人がベンデイビスを選ぶ視点(着心地・サイズ感・ロゴ控えめ・コーデバランス)を示した鳥瞰インフォグラフィック

Levi’sにつながる歴史を持つ服だと分かったうえで、大人がベンデイビスを選ぶなら、見るべきところは決まっています。ロゴの大きさよりも、着心地とサイズ、そして素材。さらに古着という選択肢を加えると、被らない一着に出会えます。現行品でも古着でも、選び方の軸は同じです。

この章で分かること
  • 大人は、着心地とサイズ、ロゴの大きさで選ぶ
  • 古着なら、被らない一着に出会える
  • 古着で見分ける、簡単な3つの目印

大人は、着心地とサイズ、ロゴの大きさで選ぶ

私が服を選ぶとき、最初に大事にするのは着心地と履き心地です。どれだけいい一着でも、サイズが合っていないと、おしゃれに見えないし、何より着ていて楽しくない。ベンデイビスはゆとりのあるデザインが多いので、合わせるトップスはジャストか細身を意識すると、全体が締まって見えます。

ロゴについては、大人なら小さいか、無いものを選ぶのが落ち着きます。ロゴの大きさよりも、生地やシルエットで選んでいる印象が出る方が、年齢に馴染むからです。狙い目は、定番のワークパンツ「オリジナルベンズ」(ベンデイビスを代表するワークパンツの名称)や、羽織りとして使えるカバーオール。労働着として設計されたアイテムを選ぶのが、大人の着方だと考えています。

古着なら、被らない一着に出会える

人と差がつきにくいと感じるなら、古着のベンデイビスという選択肢があります。着込まれて色の落ちた一着は、新品にはない表情を持ち、同じものは二つとありません。人と被らず、自分の体に馴染んでいく。これは古着ならではの魅力です。年代や素材で選ぶ楽しさも、古着の方が深く広がります。流行に乗るより、自分が「いい」と思える一着を選ぶ。その物差しを持てると、服選びは自分の手に戻ってきます。

古着で味わう「色落ち」の世界をもっと知りたい方は、フェード感の種類を解説したこちらの記事もどうぞ。

古着で見分ける、簡単な3つの目印

古着で探すときに見ておきたいのは、タグ・素材・ロゴ表記の3つです。

古着のベンデイビスを見分ける目印(内タグのMADE IN USA・スナップ=USA製は誤解・コットン100%は色落ち・ロゴで年代の目安)を実物の位置で示した詳細図

アメリカ製は内タグで見分ける

「ベンデイビスといえばスナップボタン、つまりアメリカ製」と思われがちですが、これは誤解です。スナップボタンでも、アメリカ製ではない個体はあります。アメリカ製を探すなら、内側のタグの「MADE IN USA」表記や、小さな紙タグの有無を確認するのが確実です。

コットン100%は色落ちを楽しめる

生地がコットン100%の個体は、穿くほどに色が落ち、経年変化を楽しめます。コットンとポリエステルの混紡が多いなかで、コットン100%は古着で人気が高い。育てる楽しみを求めるなら、ここを見ておくと選びやすくなります。

ロゴ・タグ表記でわかる年代の目安

スマイリングゴリラのロゴやタグの表記は、年代によって少しずつ変わります。表記の違いは年代を見当づける補助になりますが、諸説あり例外も多いところ。まずは内側のタグでアメリカ製かどうかを確認すれば十分です。気になった個体は、実物のタグをよく見て選びましょう。

ベンデイビスに関するよくある質問

本文で触れきれなかった疑問を、よく聞かれる順にまとめておきます。

ベンデイビスはどこの国のブランドですか?

アメリカのブランドです。1935年に、カリフォルニア州サンフランシスコで創業しました。西海岸の労働者向けに頑丈な服を作ってきた、ワークウェアブランドです。

ベンデイビスは何系のブランドですか?

出自はワークウェア(労働着)です。日本では90年代以降にストリートブランドとして広まったため、ストリート系の印象を持つ方も多い。元をたどれば、現場で働く人のための実用着です。

ゴリラのロゴにはどんな意味がありますか?

スマイリングゴリラと呼ばれる、ブランドの象徴です。頑丈さや力強さを連想させるロゴで、ベンデイビスの顔として長く使われてきました。後の西海岸ブランドXLARGEのゴリラロゴにも影響を与えたと言われています。

ベンデイビスは何歳まで着られますか?

年齢の上限はありません。何を選ぶか次第です。ロゴの大きいアイテムは若年層向けの印象が強いですが、ワークパンツやロゴ控えめのアイテム、古着の一着を選べば、40代以降でも自然に着られます。

まとめ:ベンデイビスは「ダサい」のではなく、選び方次第

ベンデイビスはダサくありません。ただ、選び方で印象は大きく変わります。ゴリラロゴの大きいTシャツやリュックを選べば若年層向けに見え、ワークパンツやロゴ控えめのアイテム、古着の一着を選べば年齢を問わず着られる。大事なのは「ブランド名」ではなく、「何を・どう選んでいるか」です。

この記事のまとめ
  • 評判:「ダサい」と言うのは少数。実際は定番として優秀という声が多数派
  • 年齢層:10〜40代と幅広い。年齢でなく、何を選ぶかで決まる
  • 歴史:祖父はジーンズの発明者。Levi’sにつながる正統なワークの血筋
  • 選び方:着心地・サイズ・ロゴ控えめ。古着なら被らない一点物に出会える
つるけん

ベンデイビスがダサいかどうかは、結局「自分でいいと思えているか」に尽きます。古着屋の私ですら特別扱いはしていなくて、ただ手に取って「いい」と思ったものを選ぶだけ。年齢でも流行でもロゴの大きさでもなく、自分の物差しで選べる人に、ベンデイビスも古着もちゃんと似合います。

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