ブロカントの意味とは?アンティーク・ヴィンテージとの違いや楽しみ方

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つるけん
LOGUEオーナー
SEOコンサルタント&古着屋LOGUEのオーナーという二足のわらじで活動中。学生時代に読んだCHOKi CHOKiがキッカケで古着にハマり始める。70〜80年代のアメリカ古着、1900年代初頭のフランス古着が大好物。


「ブロカント」という言葉、雑誌やSNSで見かけて気になっていませんか。

おしゃれなインテリア写真についているタグ、カフェの片隅に飾られた古い道具。なんだか素敵だけど、アンティークやヴィンテージとは何が違うんだろう…と思うかもしれません。

ブロカントはフランス生まれの「古道具を愛する文化」のこと。意味や魅力、似た言葉との違い、そして暮らしへの取り入れ方まで、まるっとお伝えしていきます。

この記事の要約
  • ブロカントはフランス語で「古道具」を意味し、長年使われたキズや色あせなどの「完璧じゃない風合い」に美しさを見出す文化である
  • 「アンティーク(100年以上の美術品)」「ヴィンテージ(希少価値の高い良品)」とは異なり、明確な年数の定義がなく、日常の生活道具が対象となる
  • 市場価値や機能性ではなく、そのモノが持つ「物語や愛着」を基準にして価値を決めるのが特徴
  • 暮らしに取り入れる際は、まずは古い鍵や小瓶、コップなどの小さな日用品から始め、部屋の一角に飾って「使う」のがおすすめ
  • 万人に理解されなくても、自分が「なんとなく好き」「惹かれる」と感じる感性を大切にすることが、ブロカントの醍醐味

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目次

ブロカントとは?フランス生まれの「愛すべき古道具」

ブロカントはフランス語の「brocante」が語源で、日本語にすると「古道具」や「古物」にあたります。

英語では「secondhand goods」と訳されることもありますが、ニュアンスはちょっと違います。 単なる中古品ではないんですよね。

フランスでブロカントといえば、誰かの家で長年使われてきた食器や家具、生活道具のこと。ピカピカの新品にはない、使い込まれた風合いやキズ、色あせ。そういったものに「美しさ」を見出す感覚が、ブロカントの根っこにあります。

面白いのは、フランス語でブロカントには「美しいガラクタ」というニュアンスが含まれているところ。

市場価値で測れば大した金額にならないかもしれない。でも、そこに詰まっている時間や物語に価値がある。そういう考え方なんです。

物の「値段」ではなく「味わい」に目を向ける。ブロカントという言葉には、そんなフランスらしい価値観がぎゅっと詰まっています。

ブロカントの魅力って何?

ブロカントの魅力を一言で表すなら、「完璧じゃないからこそ、いい」ということ。

新品の食器は美しいけれど、どこか均一で表情がない。ブロカントのアイテムには、長い時間をかけてできたキズや欠け、塗装の剥がれがあります。

それが一つひとつ違う表情をつくっていて、量産品には絶対に出せない存在感があるんですよね。

古いコップを手に取ったとき、「前の持ち主はどんな人だったんだろう」と想像する。あるいは使い込まれた木のスツールを見て、何十年分もの暮らしを感じる。そういうロマンがブロカントにはあります。

きれいな未使用品ももちろん魅力的です。でも、使い古されて味が出ているものにこそ、ブロカントらしさが宿る。私自身、そう感じるようになりました。

ブロカント・アンティーク・ヴィンテージ、何が違う?

「古いもの」を表す言葉はいくつかありますが、実はそれぞれ意味が違います。ここで整理しておきましょう。

ブロカントアンティークヴィンテージ
発祥フランスヨーロッパ全般アメリカ
年数の目安明確な定義なし製造から100年以上20〜100年程度
対象日常の生活道具美術品・工芸品品質の高い製品
価値の基準愛着・物語・風合い美術的・歴史的価値希少性・品質
ひと言で愛おしい古いもの歴史的に価値ある古いもの質の高い古いもの

アンティークとブロカントの違い

アンティークは「製造から100年以上経った美術品や工芸品」を指します。

この定義は1934年にアメリカで制定された関税法がもとになっていて、わりと厳密なもの。美術的・収集的な価値が認められたものだけがアンティークと呼ばれます。

一方、ブロカントには年数の縛りがありません

50年前のものでも、30年前のものでも、使い込まれた風合いがあればブロカント。美術品である必要もなく、日常のコップやお皿、鍵、布といった「ふつうの道具」が対象です。

価格帯もかなり違います。

アンティークは数万円から数十万円するものも珍しくありませんが、ブロカントは数百円から手に入るものも多い。敷居の低さもブロカントの良さの一つです。

ヴィンテージとブロカントの違い

ヴィンテージはもともとワインのぶどう収穫年を指す言葉で、そこから転じて「年代物の良品」という意味で使われるようになりました。アメリカを中心に広まった概念で、製造から20〜100年ほど経ったもののうち、品質が高く希少性のあるものを指します。

古いリーバイスのデニムや、ミッドセンチュリーの家具なんかが代表的ですね。

ブロカントとの一番の違いは「何に価値を置くか」です。ヴィンテージが品質や希少性を評価基準にするのに対して、ブロカントは愛着や物語を重視する。

わかりやすく言うと、ヴィンテージは「価値ある古いもの」、ブロカントは「愛おしい古いもの」。似ているようで、視点がまったく違います。

ブロカントをインテリアに取り入れるには?

ブロカントの意味はわかった。じゃあ実際に暮らしに取り入れるにはどうすればいいのか。ここからは具体的な話をしていきます。

まずは部屋の一角から始めてみる

いきなり家具を買い替える必要はありません。まずは小さなところから

私の場合、最初に手に取ったのは地元の古着屋で見つけた古い鍵でした。なんとなく趣を感じて、気づいたら手に取っていた。それをリビングの棚にちょこんと置いたのが始まりです。

そこからコップ、お皿、ファブリック類と、少しずつ増えていきましてね。「次はこういうのが欲しいな」と自然に広がっていく感覚が楽しいんですよ。

キッチンの棚の上、玄関のちょっとしたスペース、リビングの窓辺。そういう小さな一角に、好きだと思えるものを一つ置いてみる。それだけで十分、ブロカントのある暮らしは始まります。

初心者が取り入れやすいアイテム

最初のひとつに迷ったら、こんなアイテムから始めてみてください。

カテゴリおすすめアイテムポイント
小物系古い鍵、ガラス瓶、ホーローの小さな器場所を取らず、今のインテリアに一つ加えるだけで雰囲気が変わる
日用品系コップ、お皿飾るだけでなく実際に使えるので、暮らしのなかでブロカントを身近に感じられる
インテリア系古い木箱、フレーム、ファブリック類木箱は収納にも使え、古い布は棚にかけるだけで空間の印象が変わる

古いガラスのコップで水を飲む、それだけでちょっと気分が上がる。ブロカントは「飾る」だけでなく「使う」ことで、より暮らしに馴染んでいきます。

今あるインテリアとブロカントを馴染ませるコツ

「古道具って、今の部屋に合うのかな」と不安に思う方もいるかもしれません。でも、そこまで難しく考えなくて大丈夫です。意識するのは3つだけ。

今あるインテリアとブロカントを馴染ませるコツ
  • 色味:ホワイト・ベージュ・ブラウン系のアイテムから入ると馴染みやすい
  • 素材:木・鉄・布・ガラスなど自然素材同士は相性がいいので、大きく外すことがない
  • 心構え:完璧に揃えようとしないこと。統一感がありすぎるとブロカントらしさが消えてしまう

ちぐはぐで、不揃い。それがいいんです。ただ飾っておくだけでも気分が上がる。そんなアイテムに出会えたら、もうそれは立派なブロカントの楽しみ方です。

ブロカントのある暮らしで変わること

ブロカントを取り入れると、暮らしそのものの感じ方が少しずつ変わっていきます。

自分なりの「好き」の基準ができたのがひとつ。ただ、「好き」は、ときに周囲との温度差を生むこともあります。

それはどういうことなのか、これから解説します。

自分なりの「好き」の基準ができた

ブロカントを暮らしに取り入れてから、劇的に何かが変わったかというと…正直、そこまで大きな変化はなかったかもしれません。

ただ、自分のなかに判断軸のようなものができた感覚はあります。

きれいな未使用品、いわゆるデッドストックのようなものも素敵です。でも、使い古されて味が出ているものに惹かれる自分がいる。「なんとなく趣を感じる」ものに自然と手が伸びるようになった。

朝、リビングに置いてある古いコップが目に入ると、「今日も1日がんばろう」と思える。大げさな話じゃなく、好きなものが視界にあるだけで、日常の温度がほんの少し上がるんですよね。

周りに理解されなくても、好きなものは好き

正直に書きます。

ブロカントの良さは、万人に伝わるものではありません。私の場合、家族からは全然理解されませんでした。

「なんで古道具がそんなに高いの?」
「使えもしない道具に意味あるの?」

まぁ、言いたいことはわかります。新品のほうが安くて便利なものはいくらでもある。機能だけで見れば、古道具に合理性はないかもしれません。

でもね、好きなんですよ。それだけなんです。

ブロカントを始めると、もしかしたら家族や友人から同じようなことを言われるかもしれません。そのときに「やっぱりやめようかな」と思う瞬間があるかもしれない。

そこで折れないでほしい。

自分が「好き」と思える感覚は、誰かに否定されるものじゃない。 

理屈では説明しにくい「なんとなく惹かれる」という気持ちこそ、ブロカントの入り口だと思っています。

ブロカントは「完璧じゃないもの」を愛する暮らし方

ブロカントは、高価な骨董品を集める趣味でもなければ、おしゃれなインテリアの方法論でもありません。キズがあって、色が褪せていて、完璧じゃない。でも、そこに愛おしさを感じる。そういう暮らし方です。

「なんとなく好き」「なんだか気になる」そう思えるものに出会ったら、まず手に取ってみてください。理由はあとからついてきます。  

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この記事の監修者

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SEOコンサルタント&古着屋LOGUEのオーナーという二足のわらじで活動中。学生時代に読んだCHOKi CHOKiがキッカケで古着にハマり始める。70〜80年代のアメリカ古着、1900年代初頭のフランス古着が大好物。

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